1953-07-04 第16回国会 衆議院 予算委員会 第15号
日本は無防備の国であるから、少くとも局外永世中立の宣言をやつて、憲法を押しつけた諸外国から全部認めてもらいたい。当時社会党の代表としての鈴木義男君の演説では、局外中立は古くさい。もちろんベルギーは侵略され、スイスは幸い侵略されませんが、国際連合に早く入つて、国際連合から擁護してもらいたいという説を述べました。
日本は無防備の国であるから、少くとも局外永世中立の宣言をやつて、憲法を押しつけた諸外国から全部認めてもらいたい。当時社会党の代表としての鈴木義男君の演説では、局外中立は古くさい。もちろんベルギーは侵略され、スイスは幸い侵略されませんが、国際連合に早く入つて、国際連合から擁護してもらいたいという説を述べました。
それから今のお話の局外永世中立ですが、これは私の言つた意見は、ベルギーのごときは局外永世中立ということを、條約の保障によつて保障されておつたのであるが、しかしながらそのベルギーが一番先に戰禍を食つたというような事実もあるから、この局外永世中立という問題は、そう簡單に論議ができない、いいとか悪いとかいうことは論議ができないという意味で、疑問があると申したのであります。
○吉田國務大臣 私が申したのは、局外永世中立はむずかしいというのではなくて、局外永世中立をすることによつて、日本の平和なり何なりが保障し得るかどうか、その点について問題があると申したので、むずかしいとかむずかしくないということを申したのではありませんから、これはそう御承知を願いたいと思います。